ちょっと時間が経ってしまったのですが
(思うこともありすぎてなかなか書けなかったのですが)
書いておこうと思います。
先日、いつもお世話になっている先輩・
布施さんのお誘いで
茨城県北(常陸太田市)の農家さん2件に見学に行ってきました。
写真は自分の資料用に撮っていたのであまりいい写真ではないですが
(そして人物が映っていない・・・)ご容赦ください。
また、色々と濃すぎたので
今回は農業用語の多くをそのままに書きますがお許しください(^^;)
ご案内いただいたのは息子さんの玄樹さん。
こちらではたくさんのスタッフさんと共に、
水耕栽培を柱として、お米、加工用露地ネギなどを主に作られています。
一番の主力品目、小ねぎ。
水耕栽培を現場で目の当たりにするのは初めてだったので
新鮮な驚きでいっぱいでした。
野菜が、土耕とは全然違う根っこをしているんですよ。
颯爽と案内してくださる栗原さん(↑右)。
スケール感に圧倒され。
(うちが小さすぎるんですが)
調整スタッフさんの真剣なお仕事ぶりには写真すらまともに撮れず。
(お邪魔するのが申し訳なくて)
自分が言うのもなんですが、実際にやってみて思うに、
農業界で、地域の雇用を増やしての健全な規模拡大って本当に難しい。
企業にやらせれば話が早いんじゃないかとかいう向きもあるけれど、
資本があればどうにかなるっていうものではないと思う。
水耕栽培も、設備さえ揃えば誰でもいくらでも出来るものに見えるかもしれないけれど、
そんなことは決してないわけで。
地域の田畑を請け負って、生産をおこなって、雇用を生んで、さらに新しいリーダーを育てようとしている栗原農園さん。うーん、すごい。
伸びる部門は独立させて、小さな山をたくさん作りたいのだそうです。
国や地方自治体が思い描く理想にかなり近いと思うのだけれど、
結局これは資金の問題ではなくて
まっとうにノウハウを積み重ねることでしか
ありえないような気があらためてしました。
全景。
手前の四角い敷地と左奥に並ぶハウスがすべてブドウ。
うってかわって、ブドウ一筋!
精度の高い仕事をなさっているザ・職人さんでした。
最初の加温を始めたばかりのハウス(3重!)にて。
(武藤さんいい写真が無くてごめんなさい)
ブドウの木、あまりに整然としているのでどこに写ってるの?と思われるかも(笑)。
うちは年間で何十種類の野菜ですが、
ブドウだけで何十種類も販売されていて、
なんと育種までされている!
完全家族経営というところも栗原農園さんと違うところ。
とにかくいいものを作ることに全力を傾けて
それを守れる範囲でしか作らない、という確たる方針をお持ちでした。
ちょっとマニアックな話がすごくなりすぎるので書けないのですが、
栽培に関してやれることは全部やる!
という気概を見せつけられました。
ブドウ畑は全面に暗渠を入れ、砕石を入れ(※水はけの改善)、なんと客土までしている(しかも自分で作った土)というから度肝を抜かれます。
これがお手製の土、というか、堆肥なんですが(↑)
100%植物性、炭素のかたまり、肥料じゃなくて「土そのもの作り」をされているんですね。
同業だからこそ盛り上がる話の数々があり、書ききれないのですが
とにかくもう、妥協なし。
自分は新規就農という立場の違いはあれど、
もっと 尽くせる手は尽くさないとなと、あらためて思いました。
濃い見学を立て続けにし、帰りは盛大な脳内反省会(苦笑)。
でも、これがまた楽しくもあり。
時間を置いても上手くまとめられないのですが、
やっぱり、人(材)次第なんだなと思います。
それでいくらでも変わる世界は、まったく面白いのです。
<シズメ (←今回ひとりで行ってきました)
栽培作物が違う農家さんと話をすることは、目線が違うので新たな発見することもありなかなか面白いです、
特にあるキーワードを話の中で出した時に皆さんそれどれの反応があっておもしろかったですね〜
今回は布施さんから話があったときに、我が家の基本となる話といったことだったので、あくまでベースとなる基礎中の基礎の部分のみの話をしたつもりだったのですが、マニアックと書かれてしまい(~_~;)
こんなことなら、農家の夫の家庭内での役割についてでも話をすればよかったな〜とちょっと後悔です。
是非とも、今度は有機農業界のmonsterと呼ばれているしづはら農園の凄さの秘密を探りに行きたいと思います。
先日はお時間頂戴しありがとうございました。
就農から学び始めたぺーぺーの自分はがつんと凹ませていただき感謝しております。
>あくまでベースとなる基礎中の基礎の部分のみの話をしたつもりだったのですが、マニアックと書かれてしまい(~_~;)
>こんなことなら、農家の夫の家庭内での役割についてでも話をすればよかったな〜とちょっと後悔です。
いえ、うちのブログは非農家の一般の方向けのつもりなのでそう書いたまでです(^^;)
積算気温が、と書いてもなんのことやらと思いますので・・・
でも、やっぱり果樹のかたは職人度合が高い気がします。
ちょこちょこいろいろやっててすみません・・・という気持ちになります(苦笑)。
あと、monsterってなんでしょうかね・・
実際はへっぽこすぎて、現段階ではお運びいただくのが申し訳ないので、
あと1年くらいしたらいらして下さい(笑)。