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こつこつまめまめ

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秋らしく涼しくなって、外でもくつろぎやすくなったね、とおっしゃっている当園のマスコットキャラクター王子です。

さて、前回「あれ」と言っていた品物は、これです。

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ちょっとピンボケ!現在出荷中の落花生です。
こんな感じで株ごと土からひっこぬきます。

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うちでは生鮮品としてしか出荷しないので、その場でどんどん豆だけをもぎり
コンテナへ入れていきます。時間がかかります。

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畑から持ち帰って洗ったものがこちら。
まだしっぽ(ストロー)がついているものとか、未熟なものとか、キズモノなど
いっしょくたなので、ここからひとつひとつ手に取って、目視確認、
選別していきます。時間がかかります。

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こちらがこつこつと選別し終わった落花生です。
これを量って袋詰めすれば、ようやく出荷できます。
いやはや時間がね・・・

しかし野菜はあくまでも生き物なので、どれも同じではないですから、
結局のところ全部をチェックするしかないのです。
ミニトマトとか、この落花生とかは、とにかく数が多いので
きちんと見つつもスピードを最大限に上げることがとても重要です。
集中力を問われます。
コツはノリのいい音楽を聴くことです。(※個人の見解です)

最終的にチェックをクリアしたこれらの落花生は、
「野菜として食べるのに適した範囲」の(と、うちが判断した)もので、
完熟の豆もあればちょっと若めの豆も含まれます。
とにかく重要なのは鮮度!殻がまだかすかにしっとりしているくらいの状態を目指しています。

落花生の熟度の見分けは以前こちらの記事で詳しく書いたのでご興味のある方はどうぞ。

ちょっと難易度が高いというお声もあったので今レシピには載せていませんが、
熟した豆を晴れの3日くらい〜干すと、煎り落花生もできます。
基本的には茹でなどで召し上がって頂ければと思いますが、
オーブンをお持ちの方で挑戦したい方はメールできいてみてくださいね〜。

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そしてナッツ菓子大好きなわたしが、出荷のたびわずかに残る落花生を集め
(※毎回出荷の分だけ掘るのであまり残らない)
干し、オーブンで煎り、殻を除き、飴がけ(キャラメリゼ)した昨年のものがこちらです。
時間がかかりすぎて完全に趣味でしかないというか食い意地の賜物です。

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渋皮ごとだったので飴と混ぜてるあいだに渋皮がはがれて粉々になってからまってますが、まあそれも含めておいしかったです。
渋皮はポリフェノールも豊富だし、
香ばしくて風味の凝縮している部分だと思うのでかならず一緒に食べたいですねー。

落花生は10月中頃くらいまでお届けできるかと思います。

<シズメ

白いのがぶらり

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イケメンな(?)ゴーヤーが撮れたので載せたくなりました。
色がついていない‥‥‥のではなく、白いゴーヤーです。
一般的に緑色のものよりも苦味がおだやかだと言われています。
緑品種に比べ栄養価が劣るということは特にないようですよ。

9月のころは夏と秋冬作の中間に位置するため端境期(はざかいき)ではあるのですが、
ここ数年は品揃えもよく出来るようになってきて「もう9月は端境ではないな」などとうそぶいていたのですが
今年は夏の日照不足による生育の遅れと、葉物の不調でわりと端境期です(苦笑)。
油断大敵。ですが、そんななかでもきっちりお届けしていきたいと思います。

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通りにくいほどボリュームのある緑のトンネル。(左側がゴーヤー。)
これだけ繁っても、実をつける時期は晩夏の短い間だけで、
特にゴーヤーは気温が落ちて寒さを感じるとすぐ元気がなくなってしまいます。

個人的には山菜の苦味やゴーヤーの苦味、好きです。
油と合わせて調理するといいのはどちらも共通ですよね。
豚バラをじわじわ熱して脂を溶け出させて、それでゴーヤーの表面をかりっと焼いて、
酒と醤油なんかでしっかり味付けると白いごはんがすすみます。

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ちなみに、トンネルの右側にはこれが少し生っています。
なんだかわかるでしょうか。これも白いですが、
白キュウリ、ならぬ、「黒イボ胡瓜」といいます。
現在の一般的なきゅうりは白イボ品種というのですが、それが流行る前にはごく普通に食べられていた胡瓜です。
見た目で変な感じがすると思いますが、いざ食べてみると甘みもあり、なめらかな果肉でおいしいんですよ。
これも盛夏には採れず、今からちょっとだけお目見えするひと品です。

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こちらも短い旬の秋ズッキーニ。
めちゃくちゃ木の調子のいい状態で写真が撮れましたが、
これもあっというまに終わってしまうんですよねえ。
でもなるべくがんばってね。

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↑秋をメインとする数少ない野菜、そんなわけで今週末から登場します。

これは、そう、あれです。おたのしみに。

<シズメ

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なごりに向かう頃の。

日照不足からの野菜不足が話題にのぼっておりましたが、宅配セットのお届けは通常通り続いております。はや9月ですね。

異常気象が毎年のことになってしまった昨今ですが、
そうではなくても天候に振り回されるのが農家の常態なので
みなさんにご心配いただいて「大変ですね」とお声をかけていただけると本当に有難いのですが、
どこからが異変で大変なのかがあまりわからなくなっている気がします(笑)。
天候とのたたかいは完全に我々の日常なんですよね。

夏の野菜は収量のピークを過ぎてきますが、
夜温が下がってきたころは味が乗ってくるので別の意味でおすすめです。

写真のこちらもそのひとつ。ネットの中でもさもさ。その正体は

枝豆ですね。
今は6月から収獲出来る作物ですが、当園では10種類近い品種をリレーして9月も採り続けます。
ちょうど茶豆をお届け中!

この葉っぱと枝がわんさかついている状態から

ひたすら調整していきます。(右上の手はがんばっている枝豆担当のハラダ氏)
これが秋が近付くほど、より時間がかかる作業なのです。
なぜかというと・・・・・・

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図にした方が手っ取り早いかと思い描いてみました。
ブログ初の試みでちょっと見づらいかもしれませんが(要サイズ検討)
なんとなくわかるでしょう、きっと。

最近すっかりメジャーになった「湯上り姫」などは図左のタイプになります。
作りやすく、かつ味もいい、とても優秀な品種です。
農家にとっては有難いことこの上ないものです。

しかし今の時期お出ししているのは図右のタイプの品種です。
最初の写真で、防虫ネットの中で木が伸びに伸びているのはこのタイプの品種だからで、
もうこれはある程度止むをえないのです。
実際過去に伸びすぎてネットが開いてしまい、
虫にやられて出せなかったこともあります(苦笑)。
豆がバラけていて豆数も少ないので先述のように収穫後の作業も時間がかかります。
どう考えても、ただでさえ手間のかかる栽培で作るべき品種ではないのですが、
どうしても・・・・・・美味しいのです。

本来の枝豆の旬はお盆を過ぎてから。つまり今です。
そこに適した右のような茶豆を作って
天気もアタリのタイミングで収穫したものを一度食べてしまうと、
やっぱりまた作ってしまう・・・それほどに香りも甘みもランクが違います。

つまりはほとんど自分たちが食べたいから、くらいの気持ちで作っていますが
もちろん出来たものはちゃんと皆様にお送りしています。(当たり前ですが!)

端境期でほとんど木曜「小さめBOX」のみの受付ですが、
我こそは枝豆好き!という方はぜひお試し頂きたいです。

<シズメ